【037見込み生産:生産計画】 需要に合わせて生産するべからず
- 生産管理のべからず集
工場の操業度と能力を考えた生産体制を取らなければならない。
ねらい:コスト
キーワード:ピーク、需要変動
顧客の需要タイミングに合わせて生産してはいけない
多くの企業では、年度末や期末、夏季や冬季、月末などのさまざまな需要のピークやオフピークが発生している。
この変動に合わせて固定人員の手配や能力設定をすると、ものすごく余計なコストを発生させることになる。
平準化して生産することが、もっとも品質、原価、納期を安定化させることであり、この変動と平準化の差を吸収するのが在庫戦略であり、生産能力対策である。
生産管理は、この生産平準化と需要変動の差を的確に把握し、在庫戦略と生産能力対策を進めなければならない。
見込み・継続生産の操業度管理と平準化計画・生産を
生産能力は、中長期の販売見込みと年度計画に基づいて計画され投資されるが、月々の生産計画は、その生産能力を有効に活用するように平準化計画すべきである。
目先の変動に応じて、残業・休出を計画したと思ったら、需要が減り在庫過多で操業度が保てないというような計画では、生産能力を有効活用しているとはいえない。
需要変動に対応するには、一般的に在庫対応と生産能力対応の2つの方法がある。
前倒しで平準化して生産を行い、ピーク時には在庫を持って対応するのが在庫対応である。
生産能力対応には、一定限度の残業・休出の実施や臨時の雇用で対応する場合と、ある程度準備期間を取って、勤務体制を1直から2直、ときには3直に変えることで対応するなどの方法がある。
とくに短期間のうちに変動幅が大きく振れる場合は、能力対策だけで対応するのは困難であり、このようなケースでは、定番品の在庫積み増しを事前に計画的に行い、変動期の生産能力は、定番品以外の製品要求に振り向けることがよく実施される。
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