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【038見込み生産:基準情報】 工程展開・部品展開をおろそかにするべからず

  • 生産管理のべからず集

生産管理における基準情報の基本が工程展開・部品展開。これらをきっちり管理することがとても重要である。

ねらい:納期
キーワード:部品構成表、基準日程

工程展開・部品展開がないと計画が立てられない

 顧客からのある製品のオーダーに対して、その製品を生産するためには、どんな材料を使って、どんな工程を通り、どれだけのコストでつくるのかをはっきりさせなければならない。
 昔であれば、必要そうな部品を多めに発注しておいて、生産するときに都度図面を見て、必要な部品をかき集め、作業方法を確認してから生産するということもあった。しかし、現代では、それではムダなコストがかかったり、生産に時間がかかるなど、企業として立ち行かなくなってしまう。
 これに対処するため、図面に書かれている情報を、「工程展開・部品展開」として基準情報に整理し活用するのが一般的である。

工程展開・部品展開の仕方

 工程展開・部品展開は、製品をつくるのにどんな工程を通り、その工程で必要となる部品は何かを示している。各工程においては、「工程情報」として、工程番号・業者名・単位当たり加工時間・段取時間・加工単価・歩留などを設定しておき、この情報を使って展開していく。
 また、製品から必要な部品数を順々に展開していった結果、外部に発注する部品や材料がどれだけ必要かを計算するのが、発注量計算である。
 発注量計算においては、生産計画と部品構成表(BOM)から所要量(製品の必要量×単位当たり必要な部品数)を計算し、在庫や発注済み分を差し引いて、正味所要量を計算する。ここで得られた正味所要量を元にして、発注量を決めるのである。
 なお、これまで数量の話のみしてきたが、各工程にかかる期間や発注してから納入する期間についても合わせて考える必要がある。この期間にも基準を設定する必要があり、それぞれ「基準日程」「調達リードタイム」として設定される。

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