【042見込み生産:基準情報】 仕様変更情報の共有を忘れるべからず
- 生産管理のべからず集
図面と部品構成表を常に正確で信頼がおけるものにするために、仕様変更に対する管理をしっかりと行うことが大切である。
ねらい:業務効率化
キーワード:部品の共通性、MRP
変更した製品は1つだけか?
生産管理における基準情報のおおもとは、図面と部品構成表である。したがって、それらが常に正確で信頼がおけるものになっていることが大切である。
製品改良や部品仕様の変更が起きると、図面や部品構成表の修正が必要となる。そうしたことが起きれば、設計部門を中心として図面および部品構成表の見直しを行うことは当然である。
しかし、ここで気をつけなければいけないのが、テーマに挙がった製品のみの変更ではいけないということである。
現代の製造業においては、製品開発の効率化の流れもあり、製品のシリーズ化やバリエーション化が進んでいる。すると、今回たまたまテーマにあがった製品には、シリーズ品や類似品といったものが存在するのである。
これらに対する仕様変更も含めて対処しておかないと、いざその類似品の生産が必要になったときに、部品が発注できない、生産ができないといったことが起こってしまうのである。
製品・部品の共通性、類似性を管理できるように
実際に仕様変更をしようとするときには、対象製品の類似品がどれだけあるのか、どれに仕様変更対応すればよいのか見極める必要がある。
それを効率的に行うには、製品や部品の共通性、類似性を管理するマスター情報を整備しておくことが必要である。たとえば、シリーズ名ごとの製品カテゴリを用意しておくことや、キーパーツの情報をマスター化しておくといったことが考えられる。
また、最近ではMRPシステムの中に、製品から部品への展開(正展開)情報を見られるだけでなく、ある部品が使われている製品がどれなのかを調べる、逆展開照会という機能が備わっていることも多いので、この機能を活用することも有効である。
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