【075購買管理】 コストのみで外注を選ぶべからず
- 生産管理のべからず集
外注先の選定にあたっては、コストのみで選ぶのではなく、事前に決定した評価項目、評価基準に基づき、必要な技術・技能を持った会社を選ぶことが重要である。
ねらい:納期
キーワード:外注先選定、実地調査
外注先をコストが安いからという理由だけで選ばない
外注先を活用する理由としては、自社に必要な技術・技能がない、あるいは自社ではコストがかかりすぎるため、自社の生産工程の一部を外注先に任せる場合や、自社では生産が追いつかないときに調整弁として外注先を活用する場合が挙げられる。
外注先を選ぶ際には、自社に劣らない、あるいは自社以上の品質、コスト、納期管理を行っている外注先を選定することが重要である。単にコストが安いからという理由では不十分。安定した品質を、安いコストで、短納期かつ納期遵守率の高い企業をパートナーとして選び、ともに協力し、お客様の満足度を高められることが重要である。
自社の"パートナー"として外注先を選ぼう
新たに外注先を選定する場合、戦略的・計画的に行う必要がある。可能であれば、新製品開発の早期段階において、必要とされる技術・技能を持った企業を探索し、その企業と共同で開発・試作を行うことが望ましい。
外注先の選定にあたっては、事前に評価項目、評価基準を決定する必要がある。評価項目は表のようなものがあげられる。
継続的な取引を想定している場合には、管理方式や実際の現場管理状況に関する評価が重要となる。実際の現場管理状況については、現地を実地調査し、書類のみではわからないようなことを確認したり、外注先の現場の担当者にヒアリングすることによって、実際の品質管理、工程管理、納期管理の実態を推測できる。
評価方法としては、各項目を点数化し、定量的に示す方法と、担当者による定性的な評価がある。継続的に監査を実施し、傾向を把握するためには、定量的に評価することをお薦めする。
評価基準については、定量的な評価であれば、一定以上の点数を得た会社が取引先として選ばれることになる。定性的な評価であれば、選定権限を持つ人が取引先を決定する。
外注先は自社のパートナーであり、事前に決定した評価項目、評価基準に基づき適切な会社を選定することが重要。不適切な外注先は選ばないといった厳しい姿勢が必要である。
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