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【078品質管理】 4つのMの変更への注意を怠るべからず

  • 生産管理のべからず集

品質を確保するためには、品質、コスト、納期の3つの条件を考慮し、生産の4つの要素(4M:マン・マシン・マテリアル・メソッド)の最適条件を設定する必要がある。

ねらい:品質
キーワード:4M、変更管理

4Mは一度決定しても変更時の管理を怠ってはならない

 4Mの第一のマン(Man)には、人そのものだけでなく、人のモラールも含まれる。品質を確保するためには人のモラール、つまりは意欲、問題意識を持つことが重要となる。
 第二のマシン(Machine)には、設備、治具、工具などが含まれる。ここでは不良品をつくらないための設備でのつくり込みが大切である。
 第三のマテリアル(Material)では、不良品を入れないための原材料、加工品の取扱いが重要。
 第四のメソッド(Method)では、良い品質をつくり出すための加工条件、作業方法、測定方法を最適化する。
 品質トラブルは、4Mが変更になったときに発生することが多い。たとえば、作業手順に変更がある場合、生産ラインに急遽1名欠員が生じ、別のラインから1名応援を呼ぶ場合、熟練者であってもしばらくぶりに生産する製品である場合などがあげられる。
 4Mが変更になる場合は、あらかじめ変更内容、変更時期、注意事項などを文書化し、関係する部署に伝えることが重要である。

4Mの変更管理によって、品質のバラツキを抑制しよう

 第一線監督者は4Mの変更に関する情報を事前に把握し、変更時期までに対応する必要がある。変更後は、たとえば作業手順であれば、新しい作業手順の遵守状況、作業者の理解度を確認。その結果が不十分であれば、作業者への再教育を行う。
 4Mの変更管理が適切に行われない場合、不良が発生し、ムダな材料費、労務費、加工経費が発生する。4Mを適切に管理するためには、誰もが同じ方法で作業できるように標準化し、第一線監督者がその標準に基づき作業指導を行う必要がある。

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