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【079品質管理】 品質への意識を緩めるべからず

  • 生産管理のべからず集

職場で働く人々の行動は、品質の良否として表れる。人の意識、人の行動が変わらなければ、高い品質レベルを実現することは難しい。

ねらい:品質
キーワード:モラール、リーダーシップ

品質向上への意欲なくして良い製品は生まれない

 人のモラールとは、高い品質レベルを実現、維持するためのやる気、意欲、問題意識を指す。モラールの高い作業者でなければ、マシン、マテリアル、メソッドの3つの要素を最適化し、維持・管理することは困難である。
 とくに、良い品質をつくり出すための問題意識を持つことは、非常に重要である。不良発生時にはマシン、マテリアル、メソッドの不備を徹底的に洗い出したり、日常の作業の中のわずかな変化に気づき、その原因を探り出すなど、強い問題認識を持つことが、高い品質レベルを実現するための源泉となる。

作業者のモラール向上は監督者のリーダーシップ次第

 第一線監督者は、作業者の気持ちをくみ取りながら、決定・承認された作業標準など、職場のルールを徹底的に守らせる必要がある。職場のルールを守らせるためには、作業者の技量を踏まえた適切な人員配置、作業者一人ひとりに対する直接指導、現場の品質実態に関する定量的な評価の実施と真因追求、改善の重点化などの指導が必要である。
 そして何よりも重要なのは、自分の行っている作業が製品のどうような品質を担っているか、それが顧客や社会に対して、どのような影響を与えるかを、作業者が理解し、作業に誇りと責任を持つことである。
 こうした品質意識の醸成が、高い品質レベルを実現するためには欠かすことができない。

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