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【085物流管理】 倉庫がいっぱいだと嘆くべからず

  • 生産管理のべからず集

「倉庫がいっぱいだ!」 確かに棚からはみ出た商品が目につく。でも落ち着いて倉庫を見渡してみよう。まだまだ置ける空間はたくさんあるはずだ。

ねらい:コスト
キーワード:保管効率、ラック

空気を保管していないか

 「取引量が増えてしまったから倉庫を増やさなければ」という話を聞く。現場を見てみると、置き方が悪く空間の使い方にムダが多い現場であればあるほど、経営者は倉庫の増床を考えている。
 倉庫増床の前に、まずは倉庫の保管効率を上げて、モノをたくさん置けるようにしよう。

保管効率を高めよう

 在庫適正化については在庫管理の項で説明しているので、ここでは保管効率を高める方法について述べる。

(1)遊休スペースはないか。
 加工作業・出荷作業のスペースが作業量に対して広い場合、パレット直置きをしている場合、ラックを置いて遊んでいるスペースをなくそう。

(2)ラック間の通路幅は広くないか。
 2台の台車が行き来できれば通路幅は十分である。

(3)空ダンボールが転がっていないか。
 再利用に必要なモノ以外、畳んでしまおう。

(4)商品の量に対して商品ラックが大きくはないか。
 入出荷の量に合わせてラックの大きさを見直そう。需要が読めるモノはよいが、新商品など、保管量が不安定なモノに対しては大きめな間口を設定してもよいだろう。

 倉庫の管理も、家の片付けと同じである。本の整理でも、同じ高さの本を集めて本棚に置いたり、移動ラックを準備したり、本棚くらいの厚さならば通路に置いたりもするだろう。本が置けないからといって貸倉庫を借りる人もいるかもしれないが、お金に余裕がある人に限ったことである。
 倉庫管理では、少しの工夫が大きな成果に結びつく。現場の人達の意識を高めて、今ある資産で最大の利益を得られるような倉庫をつくり上げよう。

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