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開発マスタープラン

 開発マスタープラン(技術ロードマップともいう)とは、市場ニーズの動向等を時間軸に沿って予測し表に表し、そこで必要となる事業戦略・拡販計画を立て、それを実現するための商品、技術、人材の関係を明確化することを目的した中長期の事業戦略の精度向上を図るためのマネジメントツールである。(下図)

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 開発マスタープランを作成するプロセスにおいて、将来に渡り会社が継続的に発展するために、何を今から仕込めばいいのか経営・開発・設計・製造・スタッフ(知財・経理・人事など)が、同じ土俵で議論することになる。機能組織ごとの効率性を重視するがゆえに、縦割りの組織体制となり、その結果として部門ごとの中長期戦略がばらばらの方向性をなることがあるが、開発マスタープランは、こうした機能組織間のセクショナリズムを越えて、あくまでも事業単位で見たときの戦略の整合性を重視する。

 つまり、開発マスタープランとは、全社・全部門連携による中長期事業戦略を立案するための共通言語・コミュニケーションツールであると言える。たとえば、購買・調達部門によるサプライヤーとのネゴシエーション中心の原価低減ではなく、企画・構想設計の開発源流段階から抜本的な原価低減を図るコンカレントエンジニアリングの活動を行う場合に、この開発マスタープランを用いることで、利害関係が相反しがちな部門間の全体のベクトルを合わせることが可能になる。

文責:JMACコンサルタント 高橋儀光)