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輸配送改善(Transport Innovation)

 物流の6大機能(輸配送、保管、荷役、包装、流通加工、情報伝達)の内のひとつ。
 「輸配送」とは、社内移動のための「輸送」と顧客からの注文を届けるための「配送」に分かれる。この二つを明確に分け、それぞれの効率を正しく把握する必要がある。前者は徹底的な効率化が必要なのに対し、後者は顧客サービス水準の充足を前提とした設計が必要となるからである。

 6大物流機能の内、約半分のコストを占めるとも言われている重要な管理対象であるが、早い段階からアウトソーシングが進んだ領域であることから自助努力による改善活動が進んでいないことが多い。

 自助努力による改善活動とは委託事業者に対する単価低減頼みの改善(コストダウン)ではなく、荷主起因の問題解決または、物流ネットワーク構造改革等によるロス低減=効率化によって得られる効果である。

 昨今ではドライバー不足の解消のために①ドライバーの手荷役軽減、手待ちを軽減するか、②労働(運転)時間規約遵守(日帰り運行可も重要)のための拠点設計、運行計画の早期化、③復路の荷物確保(ラウンド契約)などが輸配送の安定化のために実施されるようになってきている。

(文責:JMACコンサルタント  岡 卓也)