単機能改善に執着するべからず
- 物流のべからず集
単機能(自身が関連する業務プロセス)のコスト削減に執着した結果、全体のコスト、品質、納期が悪化してしまうことがある。コストダウンは全体最適視点が重要である。
ねらい:QCD改善
キーワード:トータルコストダウン、全体最適
単視眼改善は全体悪化を招く
大多数の企業では何らかの形で"コストダウン活動"が実施されていますが、それぞれの部門でのコストダウン結果が足し算とならず、最悪の場合は全体でマイナス(コスト増)になってしまうことがしばしばあります。
なぜこのようなことが起きるのでしょうか?
その理由は、多くの活動が「木を見て森を見ず」だからです。自部門の改善活動が全体に及ぼす影響を見定めていないために、こういうことが起こります。
■レベル1:自己満足レベル
自身が対象としている業務・プロセスのみの効率化を考えた結果、前後工程に不具合、しわ寄せが発生してしまった。
■レベル2:核家族(自部門特化)レベル
自部署または関連すると思われる業務は意識し、改善実施を行ったが、想定外の業務・工程に不具合、しわ寄せが発生してしまった。
■レベル3:全体最適レベル
全体業務を俯瞰し、自身が対象としている業務(単機能)の効率化ではなく、全体最適の視点で改善策を立案、実施している。場合によって自身が対象とする業務工数が増加しても、全体最適に寄与する改善ができる。 改善とは「独りよがり」であるべからず、です。自身が実施した改善が、全体業務へ及ぼす影響度を俯瞰してみましょう。
(文責:岡卓也 チーフ・コンサルタント)
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