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進捗管理は現場任せにするべからず

  • 物流のべからず集

 リーダーや管理者にとって、作業の進捗管理はもっとも重要な業務のひとつである。
 管理ツールを活用しながら、進捗状況を詳細に把握できる(見える化する)工夫が必要。

ねらい:
 進捗管理

キーワード:
 進捗管理、見える化

進捗状況は誰もが見えるようになっているか

 工場内物流機能におけるリーダー・管理者の重要な役割として、進捗管理があげられます。各作業者の進捗状況を把握し、以下のようなことを行う必要があります。

  • リアルタイムに変化する負荷と作業進捗の進みや遅れの度合いをすべての作業者が目で見て各々が判断し、遅れている作業現場に対する応受援を速やかに実施することで、予測できない負荷変動に対応する
  • 就業時間内に行なうべき業務についての判断をする

 ところが、工場内の物流作業は、複数の作業者が複数のエリアにまたがって実施するため、リーダーや管理者が各作業者の進捗状況を把握しにくい環境にあります。

作業進捗の見える化を推進する

 そこで、掲示板(ボード)などのツールを活用し、作業指示の負荷と現状の進捗度が各々作業者の誰が見ても分かる仕組みを構築することが重要です。見える化ツールとしてのボードについては、以下の要素を盛り込んだものにすることが望ましいです。

①作業指示と進捗管理ボード
作業場所毎に、作業指示が出されている仕事量と現在の作業完了の進捗度を管理できるもの

②フロア別作業場別の要員配置と予定終了時刻ボード
全体フロア別作業場毎に現在の要員配置数と作業終了予定時刻を予測して表示するもの

 注意すべきことは、ボードを作成したこと自体に満足しないようにすることです。ボードなどの管理ツールは形骸化させないことが何よりも重要です。そのためには、ツールそのものに全員が必要性を感じることが必要ですし、全員が興味を持って見ることができるものにする必要があります。リアルタイムで情報を更新することは勿論、時折遊び心を織り込みながら、ボードの表示内容を工夫することが重要です。
 リーダーや管理者は進捗状況をコックピットとして管理し、効率的な現場運用を実現することが求められます。




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