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サステナビリティ経営(Sustainability Management)

サステナビリティ(SX)経営とは、一般的には環境、社会、経済への価値提供と自社の企業価値を同時に向上させることで、長期的に持続成長を実現する経営を指す。

ただし、概念が広いために具体的にどのような経営を行うべきなのかについては諸説あるが、JMACとしてはSX経営の要件を以下のように考えている。 もともと、日本能率協会(JMA)グループでは、1990年7月に社団法人日本能率協会は「市民主義経営の提唱」として以下の4つの方向性を打ち出していた。

  1. 企業経営で最も重視すべきは新しい価値の創造である
  2. 企業は世界のあらゆる地域の市民から歓迎されることを目指すべきである
  3. 企業は市民によって支持されなければならない
  4. 企業は単に産物の供給者ではなく、文化の発信者であるべきである

この方向性は、サステナビリティ経営を先取りした考え方であり、現在においても十分通用すると考えるが、この方向性に加えて4つのコンセプトを重視した「シン・市民主義経営」によって日本の発展・世界のリードをしていくことが求められている。

  1. 社員の参画機会の創出と当事者意識の醸成
  2. 自社らしさの追求
  3. 現場実態に根差した“一挙両立”テーマの設定
  4. 外部との積極的な連携と人材育成を可能にする企業文化づくり

4つの方向性と4つのコンセプトを意識して、生活の豊かさ・利便性などの価値は維持・向上した上で、それを生産性高く実現し、社会課題と企業課題の同時解決を実現する。こうした日本発のモデルが、世界の共感を呼び、世界をリードすることを目指すべきと考える。

(文責:JMACコンサルタント 蛭田 潤)