TOTO 株式会社
パッションをアクションに変える! 2 度のV 字回復を支えた改革への挑戦
代表取締役会長 兼 取締役会議長 張本 邦雄 氏
トイレや洗面器などの衛生陶器で国内トップシェアを誇り、2016 年度は過去最高益を更新したTOTO であるが、近年は2 度の赤字転落を経験している(1998 年度経常赤字、2008 年度は純利益が赤字)。そのいずれをも大胆な改革でV字回復に導いたのが、代表取締役会長の張本邦雄氏だ。しかし張本氏は言う。「私はかなりの慎重派で、気合で動いたことは一度もない。私にとって定量化とロジックは、避けて通れない意思決定のプロセスだ」。圧倒的な定量化と緻密なロジックに裏打ちされた改革は、科学的でありながら人の心に働きかけ、行動を変えていく。「改革や革新は、最後は周りの人がどれだけ納得感を持つかが重要である」とする張本氏に、事例を交えながら改革への想いとその軌跡をお話しいただいた