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戦略の巨人~戦略的なコラム~

第6回 「中堅企業経営課題の実践の点検」のススメ

  • 戦略の巨人~戦略的なコラム~

近藤 孝憲

中堅企業の成長に向けて

日本における先進企業革新の事例として、現在の大企業が中堅企業であった時からの日本の発展、グローバルの展開などがある。それらの先進企業は「世界を目指した活動」で企業が成長し、大企業としての存在を確立されている。

しかし、中堅企業の中にも、現在の大企業と昔からの取引を行っていたため成長した企業や、大企業とはいかないもののニッチな技術でグローバル化を達成された企業も多くある。一方、中堅企業でありながら、創業者2~3代目や外部からの招へい人材など、新しい経営者に恵まれて成長を遂げている会社も多い。また、高齢な創業者であっても経営意欲が旺盛で、自ら現役で企業を牽引されている企業も存在する。

日本は江戸時代に藩の復興事業でものづくりの奨励を実施してきたため、ものづくりやサービス作りにおいてユニークさや独特の強みを持つ文化風土を醸成してきた。さらに、歴史文書や近代化に向けた先人の知恵も文書として今に至るまで残されており、筆者自身も近代化に向けた数々の文書を母国語で読めることに幾度か助けられた。日本におけるものづくりに関しての中堅企業の層は、他のアジア諸国では見られないほど非常に厚い。

このようにあらためて背景認識に立つと、中堅企業の成長にJMACがより貢献していければと思い、今回のコラムを発信することにした。

企業経営課題の改めて見直す

JMACは総合コンサルティングファームとして、これまでクライアントと一体になって企業改革を行って来た。現在もこのコンサルティングスタイルは継続しており、JMACの文化として引き継がれている。JMACは提案だけでなく実践を主眼に置くために、企業メンバーと一緒に課題を実践する視点で捉え、課題解決を明確化するのである。

企業の実践パターンは企業ごとに異なる。なぜなら、企業ごとに経営資源が異なるからである。
経営資源には2つの性格が存在する。

  • MR(手段的経営資源:Means Resources)・・・ヒト、モノ、カネ、情報
  • ER(目的的経営資源:End Resources)・・・ノウハウ、企業史、企業文化

MRは大企業は大きく、中堅企業はほどほどの規模になる。しかしERは企業ごとに違いは少ない。ノウハウが異なるでないかという声が聞こえるが、知財としての特許件数はMR(情報)に含んでいる。ERでいうノウハウとは、テークホルダー(顧客、取引関係者、従業員、株主)が認めたノウハウである。

「三方良し」という近江商人の言葉を企業方針として掲げている会社も多いだろう。しかし、実践の視点では各ステークホルダーが心底共感してくれているかが重要になる。このような意味で「中堅企業経営課題の実践の点検」を提案している。

「実践の点検」として中堅企業は以下のとおり、主に6つのカテゴリーによる課題を持つ企業が多い。

  1. 経営・事業戦略
  2. 組織・人事制度
  3. 財務・投資
  4. マーケティング・顧客
  5. 品質・生産改革
  6. R&D・技術強化

以上の課題からお心当たりのある方は、JMACが相談に乗らせていただく。

「戦略的コラムを見た」とぜひお問い合わせをいただきたい。

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