JMACレポート
「現場起点」で 農業ビジネスを変える
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「コンサルティング技術は実践の現場から生まれ、実践により磨かれる」
JMACが創業以来掲げているこの言葉は、農業コンサルティングにおいても例外ではない。
JMACは農業現場の変革を通じて、農業に新たな可能性を見つけ出す。
JMAC農業コンサルティング 3つのアプローチ
SX事業本部
本部長
シニア・コンサルタント
茂木 龍哉 (もぎ たつや)
生産コンサルティング事業本部
副本部長
シニア・コンサルタント
今井 一義 (いまい かずよし)
より深く農業現場を理解し改革・改善技術を高めたい
JMACでは、2009年にアグリビジネス研究会※を立ち上げ、「農業コンサルティング」領域の開発・拡大に取り組んできた。プロジェクトリーダーの今井一義は、青森のりんご農家の次男坊。幼少期より農業現場の実状に課題を感じていた。JMAC入社後、長年製造業の成長を支えてきた「現場主導の改善・イノベーション」に込められたJMACのノウハウ・精神を、農業界に持ち込んだ。その活動は、農業人口が激減する中で、国内の食料供給維持のための急成長を求められる農業法人の経営者たちを支えてきた。
「摘粒」をはじめ、多くが手作業の栽培プロセス
同研究会には若手も多いが、今井のように実際の農業現場を体験したことがある人材は少ない。一方、生産現場の苦労や喜びを疑似的にでも体験・経験することは、「現場主導のコンサルティング」を推進するうえで重要である。「現場をよくするための技術を磨くために、もっと深く現場を理解したい」という思いから、甲州市勝沼にある会社「ぶどうばたけ」に協力してもらい、JMACが一部の畑の「法人オーナー」となり、2023年度に「JMAC農園」が始動した。
JMAC農園を推進するコンサルタントの柳沼、大野(写真右)
JMAC農園を起点に農業から地域と社会を変える
JMAC農園のぶどう畑は、手をついて上り下りするほどの急傾斜で、木や枝の配置も複雑。社内の有志メンバーで栽培・収穫作業を実施する中で、効率化・改善難易度の高さを肌身で感じている。この農園をモデルに各機関と連携し、機械化やAI活用で大幅な生産性向上の道を模索中だ。JMACならではの改善マインドで創意工夫や現場改善、農業経営管理の仕組みづくりにも取り組み、生産性向上・収益向上の技術を開発・普及するねらいもある。
ピオーネ大収穫。糖度や抗酸化力など品質値も高く、現地で味わうと極上の美味
また、ぶどう栽培からワイン製造まで、現場の作業には社員やその家族などこれまでのべ100人以上が参加。組織を超えた人的交流の場・健康経営推進の場にもなっている。現地に来れない社員の自宅などにもぶどうを配送し、社員家族からも大好評だ。JMACワインは社内外の懇親会などで利用するなど、一連の取り組みは、エンゲージメントの向上にも寄与している。
JMACワイン「Terre Lumine(輝く地域)」
JMACのように都市部にあって農業にあまり縁のない会社でも、「法人オーナー」として「農地・農産物」の権利を有するメリットは多い。さまざまな価値を提供する「場」として都市部と交流することは、農業現場にとっても重要である。地方と都市の人の接点を増やし、相互に良い影響を与える地域・社会づくりにも、取り組んでいきたい。
有志の社員が参加、喜びの収穫
※アグリビジネス研究会:JMAC内には所属の組織領域に関わらず有志のメンバーが集い、コンサルティング技術の研究開発と実践を行う70を超える研究会が存在している。アグリビジネス研究会では、日本の食糧を支える農業の発展のために、農業や食糧関連のビジネスを変革する可能性を研究している。
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