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中学生がSDGsカードゲーム研修「サスマネ」を体験!

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2023年4月、千代田区立九段中等教育学校の学年プロジェクト学習で「サスマネ」体験講座を行いました。
同校の教育は、リベラルアーツを基本とし、体験を重視した学びが実践されています。

今回の対象は前期課程3年生の4クラス、SDGsをテーマに世界の課題を考えるプロジェクトの一貫で
総合的な学習の時間を使っての実施です。

まず最初に、そもそもSDGsとは何かという基本的なことをおさらいしつつ、「なぜ企業はSDGsに取り組むのか」の事前講義を実施しました。
学生の皆さんはSDGs自体は日ごろから学んでいますが、企業活動としての目線で考えるとまた違ったことが見えてきます。

ゲームは口頭の説明だけではなかなか伝わらないため、実際にカードを動かしながら、ゲームのやり方を理解します。
 調達や製造、営業、人事部、経理部など、中学生にとってはあまりなじみのない会社の部署や役割を紹介、モノには税金が、人を雇うには人件費、など何をするにもお金がかかる・・・そんな社会の仕組みもサスマネではリアルに学ぶことができます。
 
しかし!サスマネの目的はただの会社経営をして、お金を稼ぐことではありません。
手持ちの資金を増やしてアクションを起こし、環境や社会に貢献できる企業になることがサスマネの真髄です。


チームごとに、ゲームの進め方もさまざまです。
 
紙に書いて計算しつつ計画的にアクションを行うチームから、さくさくと決断して時間を持て余しているチームまで、それぞれ雰囲気は違いますが、どのチームも真剣に取り組んでいる様子が伝わります。本当に企業を経営することになったら、じっくり悩むことも、時にはスピード感をもって行動することも、どちらも大切!ゲームとはいえど、本物の経営者になったような気持ちで進めていきます。
そして、実際の企業経営では疫病の流行など、企業が関与できない想定外の外部環境の変化も起こります。さらに、減税や物価のレートなど、取り巻く社会の状況は目まぐるしく変わっていきます。
最初はゲームにぴんときていなかった様子の生徒さんも、外部環境として「減税」のターンでは歓声が上がりました。ゲームを通して社会の仕組みについても理解が深まってきた様子。
 
最後は各自の気づきや学びをシートに落とし込みまとめます。
日ごろから「SDGs」や「サステナブル」といった言葉が身近な生徒さんですが、今回、ゲームという新しいカタチで学んだことにより、また新たな発見があったのではないでしょうか。

参加者の声 

  • ゲームを通じて税金や人件費など実際の企業が行っていることを知ることができた。
  • 経営は最終的な方針を定めること、金銭だけでなく環境や社会のことも考慮しながら経営していくことが重要である。
  • 班の仲間とサスマネに取り組んだように、仲間と話し合い、多くの情報、複数の視点を持ち行動することが大切だと感じた。

担当コンサルタントからのコメント

HCM推進センター コンサルタント 江藤 一祥

中学生の皆さんは、学校の授業でもSDGsについて触れる機会があることもあって、SDGsについて深く理解しており、大変関心いたしました。少なくとも、中学生だった頃の私より、環境や社会に対しての視野が広いと思います。
一方で中学生が普段生活している世界の中で、”会社”や”経営”といった考え方はあまり馴染みがあるものではなかったと思います。”会社”や”経営”よりも、SDGsの方をよく知っているというのは、社会人である私からすると少し驚きです。しかし、今どきの中学生からすれば至極普通のことでしょう。
今回の「サスマネ」体験を通じて、普段から慣れ親しんでいるSDGsは、馴染みのない”会社”や”経営”と切っても切り離せない関係にあることを理解していただけたのではないかと思います。SDGsに対する考え方が、”会社”や”経営”と言う視点を通じて、より深くなっていることを望みます。


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