JMACレポート
第26回 R&Dイノベーションフォーラム
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「第26回 R&Dイノベーションフォーラム」を2023年7月14日(金)に富士ソフトアキバプラザにて開催し、100名近い方々にご参加いただきました。ご参加いただいた皆様には心より御礼申し上げます。
今大会は、”「超」技術者 ~Beyond our field~ ”を基本コンセプトとしました。急速な外部環境の変化やリソース不足等の内部環境変化が激しい昨今、従来の「技術者」の役割や考え方を変えていく必要があります。各セッションでは多様な観点による投げかけや意見交換がなされ、来場された皆様お一人お一人が自分ごととしての気づきを得ていただいたかと存じます。
今回のフォーラムではリアル開催の意義をとらえ、参加者と講演者、JMACコンサルタントとの相互の交流を重視した内容にいたしました。セッション後の交流会でも、講演を受けて「自分はこう思う」「実際のところここは難しいがどうなんだろう」といった参加者同士の交流も見られました。
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第25回 R&Dイノベーションフォーラム
第24回 R&Dイノベーションフォーラム
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第3回 開発・技術マネジメント革新大会
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第1回 開発・技術マネジメント革新大会
セッション①
コンセプト×技術者~よりよい世界を描き・伝える力
株式会社ウゴカス代表
コピーライター 佐々木圭一氏
具体的には、コンセプト発想の技術・その魅力的な伝え方においては簡単な言葉2つの組み合わせで、新たなコンセプトを生み出すことができる方法論をお伝えいただきました。
発想力の鍛え方・発想のための心身の整え方については、映画等で凝縮された情報を浴びることや、頂上語を使うことで顧客注目度、技術者モチベーションともに向上することをお伝えいただきました。
R&D現場の技術者に対する課題提起・期待については、良いコンセプトが中々社外に出ていかない実情に関して、社内の合意形成や、顧客との人間関係構築の際に技術的な会話だけでなく、人となりを含めて相手のことを知ろうとすることが大切であると語って頂きました。
質疑応答でも、チームでコンセプトを合意する際のポイント、他部門と協力する際の巻き込み方など、様々な観点で活発に議論がなされました。
セッション②
技術者が日本の国際競争力強化に貢献するためには
東京財団主席研究員/
カリフォルニア大学バークレー校 ハース経営大学院ハース・エグゼクティブ・フェロー
株式会社K&アソシエイツ代表取締役
桑島 浩彰 氏
自動車業界において、CASEと呼ばれる大きな環境変化が起きており、自動運転、シェアリングサービス等から見られるように付加価値軸がソフトウェア・サービスに移り変わっています。そのような中、国内自動車産業は5つの「過信」と現状維持バイアスが働き、対応が遅れています。上記を踏まえると、トレンドの変化をしっかり把握し、それに合わせて研究開発することが求められます。
以上、自動車産業の事例をお話頂き、その後、弊社コンサルタント、会場の皆様とディスカッションを行いました。
ディスカッションの中では、
・海外EVメーカーは先を見据えた開発ができていたのか?
・自分達に見えていない要素をどのようにして把握すべきか?
・何故、水素自動車がEVと比較して上手くいかなかったのか?
など、活発な議論が行われました。
セッション③
イノベーション・ルーティン ~全技術者がイノベーションを日常化するために~
立教大学 経営学部国際経営学科 准教授 西原文乃氏
講演では暗黙知と形式知の相互作用であるSECIモデルを継続的かつ高速に回転させることで、組織は知識創造の力を高め、最終的にイノベーションを実現できること、知識創造のためには誰もがリーダーシップを発揮することが重要であることなどをお話いただきました。
また、事前アンケート結果を基にした対談では、個人でテーマを持つことが多い技術者がもっと暗黙知を形式知化し、組織を活用して掛け合わせることで新たな知識が生まれやすくなると語っていただきました。
会場とのディスカッションでは、現場の場におけるSECIモデル実践のより良い方法やリーダーのあり方などに関する投げかけがなされ、イノベーション・ルーティンの実践について双方向に気づきを与えあう場となりました。
交流会の様子
セッション後に開催された交流会では、食事や飲み物を囲んで参加者と講演者、JMACコンサルタント同士の議論が盛り上がりました。セッション内容に関する議論や、参加者同士の情報交換などがあちこちで行われ、リアル開催の良さを改めて感じることができました。
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