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JMACレポート

中央大学でビジネスコンテスト「JMAC杯」が開催されました

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2024年4月 中央大学多摩キャンパスにて、木村剛ゼミの学生がゼミ活動の一環として一から企画した、ビジネスコンテスト「JMAC杯」が開催されました。

このビジネスコンテストでは、国際経営学部でさまざまな分野を学ぶ学生が、各々が考えた新事業を発表し、マネジメントの専門家であるJMACコンサルトが直接フィードバックを行います。

学生が定めた今回のビジネスコンテストは以下の概要の通りです。

課題
学生目線での「社会課題解決型」新規ビジネスアイデア

応募資格
中央大学国際経営学部 新2・3年生
※2人〜4人のチーム構成での参加が条件となります

審査の視点
以下の審査基準に基づいて評価いたします。
1.新規性(着眼点が斬新であること)
2.実現可能性(事業化の可能性が高いこと、収益性があること)
3.将来性(ビジネスとして成⻑が見込めること、実現可能性が高いこと)
4.課題解決力(想定する社会課題に対して解決する方法が明確であること)

表彰内容
JMAC 杯 優勝(JMAC 賞) 賞金5万円+JMAC インターン*
JMAC 杯 準優勝 賞金3万円
JMAC 杯 3位 賞金2万円

実は、ゼミの木村剛教授はJMACの卒業生。JMAC退職後にさまざまな企業でのマネジメント経験を経て、現在は中央大学国際経営学部教授として活躍されています。

今回はJMACをアドバイザー兼スポンサーしてお呼びいただきました。

JMAC取締役大谷とは同期入社です

ビジネスコンテスト本番

最初に木村教授より、「コンテンツをしっかりデリバリーをする、さらに、それにフォーカスをする」という言葉がありました。ビジネスコンテスにおいて、考えたコンテンツ(ビジネスモデル)が相手にちゃんと届くよう、焦点を当てて説明することは非常に重要です。「切れ味」をキーワードに、聞き手を唸らせる発表を期待しています。

1次審査を見事突破し、二次審査へと進んだのは3チーム。類似した既存のビジネスモデルと比較しながら現状を分析し、チームで考えた新規ビジネスの優位性を示していきます。

「起業する」というハードルが低くなっている現代ですが、会社を立ち上げるためにはさまざまなリスクが伴います。ビジネスモデルと資金確保ができればよいわけでなく、営業方法、損益計画、プロモーション方法など多くのことを検討する必要があります。また、事業の弱みもしっかりと把握しなくてはなりません。

日ごろから多くの企業の新規事業にも関わっているコンサルタントから、鋭い質問、気になる部分について率直にぶつけます。ときには検討が甘かった部分が浮き彫りになることがありながらも、学生側はチームで検討した実例やアンケートなどのデータに基づいて回答していました。

表彰式

1位になったチームへは、賞金5万円とJMACインターンシップ参加の権利が授与されます。優勝したチームが考えたビジネスアイデアは「20~40代の男性をターゲットに睡眠不足を解決するための仮眠スペースの提供」。テレフォンボックスのような睡眠用の個室スペースをテナントに置き、寝不足に陥りがちな現代人の問題を解決しようというものです。

コンサルタントからは以下のような評価でした。

  • 問題の定義と社会課題へのアプロ―チ
  • 万人に響くテーマで、アイデアが光った
  • 質疑応答の時にチームで助け合っていた

また、「考えたビジネスの参入障壁は低いはずにも関わらず、まだどこの企業もやってない理由はなにがあるのか考えたほうがよい」というアドバイスもありました。依頼するテナントへのメリット・デメリット、利用者側の視点、お金を出す側が心を動かすアプローチはなにがあるかなど、まだまだ考えることは山ほどあります。

全体講評

JMACコンサルタント 丹羽輝、山本詢より

実際にコンサルタントをしていても、現場の声や思いを大切にしている。
たとえば会社にはたくさん人がいるが、部署や立場が違うと見てる景色も違う。コンサルティングの場では関係者が納得しないと会社を変えるために実行することは出来ない。そんな時に生の現場の「声」というのは重要。
皆さんは自分の困りごとや周りの人の声を起点にしてアイディアを考えていただいたと思うが、その生の声や経験はとても貴重。困ってる人の声を大事にして、ビジネスを生み出す観点にしてほしい。

また、どんなターゲットに向けたサービスで、どのような課題があり、解決案としてなにを考えているか。また、サービス提供にあたり、消費者や関連する企業、出資者など様々な関係者がおり、関係者が見たときにサービスについてどう思い、サービスにより企業や社会がどう変わるのか、様々な視点を持ってアイディアを磨いて欲しい。

コンサルティングの現場でも、改善をして本当に全体会社が良くなるのかを議論している。抜けてた部分があればいい気づきとして、今後に活かしてほしい。

木村剛教授より

今日のプレゼンについてとくに良かった点、また、もっと改善したかった点を探してほしい。

今回ビジネスコンテストの企画やエントリーという行動を起こして、経験をしたが、経験しっぱなしでは学べない。人は経験をして”振り返る”ことで成長する。ビジネスコンテストの一番の報酬は「経験」。今後も新たなサイクルを回して経験をしてほしい。

おわりに

今回ビジネスコンテストのリーダー 中央大学3年生 北口ジュリオ愛学さんより感想をいただきました。

PBL(Project Based Learning)の一環としていろんなプロジェクトを進める中で、今回この企画のリーダーを務めました。いろんな企画運営の経験はあったが、企業と関わる場は初めてだった。
学外の企業が関わるということは、自分たちの事情だけでは進めることができず、一つひとつの判断が独断では出来ないというところが新鮮だった。

チームメンバーの熱量や、得手不得手を見ながら適材適所に配置するのも大変だった。

今回のビジネスコンテスト、よく練り上げられたハイレベルな学生のアイデアにJMACコンサルタントは「感動した」と感想を述べておりました。今回の得た経験や知見を糧に、学生たちがまた新たな学びに繋げてくれたら嬉しいです。

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