生産技術者の未来実態調査
第4回 生産システム革新における生産技術者の役割
藤井広行
コンサルティング・サービス
私たちJMACは、1980年代よりKI(Knowledge Intensive Staff Innovation Plan)により、様々な企業の組織風土活性化を支援してまいりました。組織風土を活性化する上で大事なことは、「改善のカギは職場にある」という考えのもと、職場に潜む問題を見える化することです。そんな中、職場の状況を客観的に見えるようにする組織風土診断を開発・発展させてまいりました。
近年ではAIやビッグデータを活用したサーベイ診断も発展してきておりますが、JMACの組織風土診断は、データを活用しながらも「様々な現場の実態を熟知しているコンサルタントの目」による診断を大切にしています。データだけでは見えない現場の問題を見抜き、現場に寄り添った打ち手までご提案させていただきます。
組織風土とは、「このような状況ではこのような行動をする」といったようなメンバーのふるまいを決定づける要因であり、仕事のやり方そのものです。技術部門やスタッフ部門などをはじめとする知的労働部門は、この組織風土によって生産性が大きく左右されると言っても過言ではありません。組織風土そのものは目に見えにくいですが、メンバーの能力発揮に対して、プラスにもマイナスにも影響します。いわば「目に見えない経営資源」であり、「生産性発揮の源」とも言えます。
本診断では、目に見えにくい組織風土を見えるようにし、組織風土の活性化に向けた方向性を明確にします。
従業員のパソコンやスマートフォンで手軽に回答できるデジタル版だけでなく、個人のパソコンが無い組織に合わせて、紙の回答用紙による診断の実施も可能です。
KI組織風土診断は、東京工業大・黒沢一清名誉教授の提唱する「S-Fスキーム」を基にしたフレームワークで組織風土を診断しています。組織風土を4つの象限でとらえ、4象限をスパイラルアップさせていくことで組織風土が活性化されていきます。
基本設問の他にも、個社課題に合わせた設問を追加可能です。従業員のエンゲージメントの源泉の見える化や心理的安全性の診断、全社施策との繋がりなど個別相談に応じて設定いたします。
組織で顕在化している問題を解決するためには、問題の奥底に潜む「問題の真因」に手を打つことが重要です。表面的な問題に対する打ち手を実施するだけでは、何度も同じ問題が発生してしまいます。
KI組織風土診断では、問題の真因を明確にし、適切な打ち手を提示します。
業界:輸送用機器
会社プロフィール:世界の主要な自動車メーカーに幅広い製品を供給するサプライヤー
テーマ:KI組織風土診断による組織風土活性化
背 景:研究・開発部門の組織風土上の課題を可視化し、活性化の糸口を見つけるために診断を実施。部門全体のみならず、チームごとに詳細の組織状態を明らかにすることができる本診断に依頼いただいた。
取り組み内容:
TIS株式会社
「技術KI」を“re:Born”させて新時代へ
グローブライド株式会社
みんなに"見える化" チーム設計への大改革 〜企画部門、技術部門、設計部門など全員を巻き込む〜
東芝テック株式会社
未来志向のアイデアでオンリーワンの技術創出を目指す
株式会社ノーリツ
技術シーズ探索でお客様に驚きと感動を 〜「この研究は私がやる」一人称の「やりたい」が新価値を生みだす〜
大日精化工業株式会社
技術者の「自覚」と「覚悟」が組織を変え、未来を変える〜全員野球で「勝てるチーム」になる〜