新工場建設プロジェクトの効率化と、工場業務へのAI実装に向けて
八木 亮介
コンサルティング・サービス
製造業においてマスカスタマイゼーションという言葉が着目されています。
これは顧客要望対応と生産効率追求を両立させる概念ですが、近年デジタル技術やデータを活用することにより、実現が可能になってきました。
大量生産型企業には製品カスタマイズによる高付加価値化を、個別受注型企業には生産効率の向上をもたらすことができます。JMACではデジタル技術を活用して、方針策定、課題設定、余地評価などを行います。
マスカスタマイゼーションの狙い
個々のユーザーニーズに合わせてカスタマイズされた製品を、大量生産同等の生産性で提供できるようにすること
マスカスタマイゼーションのポイント
個別ニーズ対応(カスタマイゼーション)と高生産性(マスプロダクション)の矛盾を解くこと
→矛盾を解くカギは、デジタル業務プロセスと製品・生産構造革新
1. 差別化を実現する顧客ニーズの見極め (マーケティングプロセス) |
● 顧客ニーズ分析 ● 差別化・競争優位実現のための製品戦略 |
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2. 業務全体にわたるデジタル一貫プロセスの実現 (業務プロセス) |
● 仕様決定から製造・供給まで一貫したデジタルプロセス ● 市場情報や過去情報のデジタルデータの有効活用 |
3. 製品・生産構造のモジュラーデザイン化 (製品構造) |
● 製品構造のモジュール化、仕様に応じた固定/変動化 ● 生産構造の対応 |
4. サプライチェーンネットワークの再構築 (サプライチェーン) |
● 大量受注が可能なICTプラットフォームの活用 ● 生産工場のサプライチェーン・ネットワークの構築 |
5. フレキシブルなモノ造り技術の活用 (製造工程・工法) |
● 型を使わないフレキシブルなモノづくり技術の採用 ● 型を用いた量産対応工程の分離 |